腸もみ（腸活）・内臓整体

私たちが仕事や家事で肩が凝ってしまうように、日々働いている腸もしばしば冷えて硬くなってしまいます。
腸は、小腸と大腸に分かれてそれぞれ重要な役割を果たしていますが、硬くなってしまうと本来の力を発揮できなくなります。

小腸には、おもに栄養吸収や、ウイルス・細菌・化学物質などの異物を防ぐ免疫に関わる働きがあり、大腸はおもに水分吸収や老廃物を体外に出す働きがあります。

ひと昔前までは腸と言えば、単なる消化器官のひとつに過ぎないと思われていましたが、ここ10年ほどで飛躍的に研究が進みました。

腸は消化器官として、栄養を吸収し、食物の残渣や老廃物を便にして排出することはもちろん、
腸内に数百兆個もの腸内細菌を生存させ、全身の免疫機能や健康はもちろん、脳の働きにまでに大きな影響を与えていることがわかってきました。

腸は小腸と大腸を合わせると全長約7～9m、総面積はテニスコートほどにもなると言われている臓器で、人体の免疫細胞の70%ほどが集中しています。

実は腸の神経細胞は、約1億個と脳（約150億個）の次に多く、腸はこの神経細胞を利用して、独自のネットワークを形成し、他の器官と連携して、消化や呼吸などの他にホルモンを産生したりする様々な役割を担っています。

それゆえ「第2の脳」とも呼ばれるくらい、重要かつ複雑な臓器であることが医学的にも解明されてきています。

多くの病気の原因の一つは、腸の問題であるという説も近年かなり有力になってきました。

腸をマッサージすると腸の凝りがほぐれ、腸はスムーズに動き、仕事を始めます。血行も促進されます。
大腸の動きがよくなると、老廃物は体外へ出されるので、便秘や体臭は改善されます。
小腸の動きがよくなると、不要分から余計な栄養分が吸収されることもなくなり、免疫力もアップします。
血行促進で冷え性は改善され、代謝もアップするのです。

腸もみ（腸マッサージ）をすることで、便秘や腰痛、中年太りやメタボリック症候群はもちろん、
自律神経や免疫系の改善などに効果があり、自律神経失調症の改善や風邪予防、
他にも腸の様々なトラブル、過敏性腸症候群（IBS）やねじれ腸（管形態異常）などの緩和にも役立つと言われています。

まずは食生活です！
腸内のバランスを整える方法は、大きく分けて2つあります。
１つは、腸内フローラと呼ばれる腸内環境をバランスよく整え、生きた善玉菌をとること。
もう１つは、その善玉菌の栄養素となり、増殖を助けるものを摂ることです。

善玉菌とは、ヨーグルトや乳酸菌飲料・納豆・味噌などの発酵食品に含まれる生きたビフィズス菌や乳酸菌を代表とした菌のことです。
ただし、これらの菌はそのまま腸に居続けることはないといわれており、毎日摂り続けることが大切です。

次に２つめの、善玉菌の栄養素となり増殖を助けるもの（プレバイオティクス）を摂ることとは、
オリゴ糖や食物繊維など、腸内の善玉菌を増やすといわれる食品を摂ることです。

この２つは、野菜類・果物類・豆類などに多く含まれています。
特にオリゴ糖は、大豆・たまねぎ・ごぼう・ねぎ・にんにく・アスパラガス・バナナなどの食品にも多く含まれています。

加齢とともに腸内の機能が低下すると、悪玉菌の割合が増えてきます。
また腸の弾力性も失われるため、蠕動（ぜんどう）と呼ばれる動きが鈍くなり、便を排出する力の低下など不調も起きやすくなります。
そのため、年を重ねると腸活がより重要になってくるのです。

それを助けるためにも、腸もみは有効です。

鍼灸や整体は、自律神経や体のゆがみを整え、全身のバランスを取り、心身の緊張や無意識のストレスを和らげるのに適しています。

またおなかのマッサージをすることで、腸の蠕動運動を促進します。

薬ばかりに頼りたくない方や、病院以外の改善法を知りたい方は、ぜひお試しください。

このサイトでは、腸もみ(腸活）に関する一般的な原因や考え方に加えて、当院が考える原因や根本的な改善法などについて解説していきます。

ぜひ最後まで読み進めていただき、改善のためにお役立ていただければ幸いです。