不眠症

不眠症は、寝つきが悪い・夜中に目が覚める・朝早く目が覚めてしまう・眠りが浅いなどの睡眠の問題が1ヶ月以上続き、その結果、日中にだるさや集中力の低下、気分の落ち込みなどの不調が現れる状態です。

日本では成人の30～40％が何らかの不眠症状を経験しており、慢性不眠症に悩む人は成人の約10％と推定されています。これは厚生労働省や医療機関の調査によるデータです。

病院での治療は経験したことがある方はご存知だと思いますが、睡眠導入剤の処方といった投薬治療がメインであり、それだけではただ薬に眠らされているだけで根本治療にはなりません。

また、こうした薬は飲めば飲むほど手放せなくなり、徐々にその効果も薄れてきてしまいます。

不眠症を放置してしまうと、日中の強い眠気や体のだるさが続き、仕事や趣味に集中できなくなります。また、気分が落ち込みやすくなったり、イライラしやすくなるなど、うつ症状が現れることもあります。

さらに、高血圧や糖尿病、心筋梗塞といった生活習慣病のリスクが高まるほか、免疫力の低下によって感染症にもかかりやすくなります。特に高齢の方では、認知症の発症や転倒など、より深刻な健康問題につながる恐れもあります。加えて、眠れないことへの不安や恐怖が強くなり、それがさらに不眠を悪化させるという悪循環に陥ることも少なくありません。

根本からこの不眠症を変えるためには薬を飲むのではなく、働き方、休み方といったものから食習慣、運動習慣までも見直していく必要があります。

このサイトではそんなあなたをサポートするために、不眠症の原因やメカニズム、薬に頼らない改善方法などをお伝えしていきます。

●朝起きたらすぐにカーテンを開けて太陽の光を浴びる
朝の光は体内時計をリセットし、夜の眠気を促すホルモン（メラトニン）の分泌リズムを整えます。曇りの日でも外の光を浴びることは効果的です。

●起きる時間を毎日一定にする
就寝時間よりも起床時間を揃えることで、睡眠リズムが安定します。

●適度な運動を日中に取り入れる
軽いウォーキングやストレッチなど、無理のない範囲で体を動かすことが、夜の自然な眠気を促します。
●寝室の環境を整える
暗く静かで、温度や湿度が快適な寝室を心がけましょう。

●リラックスできる習慣を作る
就寝前はテレビやスマホのブルーライトを避け、音楽や読書、深呼吸などリラックスできる時間を設けると効果的です。

●カフェインやアルコールの摂取を控える
特に午後以降はコーヒーや緑茶などのカフェイン飲料、寝酒は避けましょう。

●昼寝は15時まで、30分以内にする
長時間の昼寝や夕方以降の仮眠は、夜の眠りを妨げます。

●眠くなってからベッドに入る
「眠れないのに横になる」ことを避け、眠気を感じてから寝床に入りましょう。

●寝る前に考えごとを紙に書き出す
不安や悩みを頭から切り離すため、メモに書き出す習慣も有効です。

●認知行動療法（CBT-I）
認知行動療法は、不眠症の治療ガイドラインでも推奨されている薬を使わない治療法です。
睡眠日誌をつけて自分の睡眠パターンを把握し、ベッドで過ごす時間を調整したり、寝室と「眠る行動」を結びつける訓練（刺激制御法）、睡眠時間を制限して徐々に増やす方法（睡眠制限法）などを組み合わせて行います。
効果は睡眠薬と同等かそれ以上で、治療終了後も持続しやすい特徴があります。

●音楽や自然音の活用
波の音や雨音など、単調で自然な音楽を寝る前に流すことでリラックスしやすくなります。

これらの方法を組み合わせて実践することで、多くの人が薬に頼らず不眠症の改善を目指すことができます。

鍼灸や整体は、自律神経や体のゆがみを整え、全身のバランスを取り、痛みや心身の緊張、無意識のストレスを和らげるのに適しています。

薬ばかりに頼りたくない方や、病院以外の改善法を知りたい方は、ぜひお試しください。

病院では、多くの不眠症が薬を処方されて経過観察になってしまうため、根本的な改善は見込めず諦めて放ったらかしになってしまうケースが多いのですが、軽度であれば根本改善は十分可能ですし、重度の場合でも症状の改善・軽減は可能性があるので、諦めないで整体の治療も選択の一つに入れていただければと思います。

さらに、当院の行う不眠症の治療は、多くの病院のように症状に焦点を合わせての治療は行わず、根本的な改善に向けて身体を整えていきます。
そもそもの原因である体のゆがみを整え、自律神経など神経系の機能を向上させます。また再発しないための姿勢指導から、自律神経を正常に働かせるためのセルフケア指導など、多角的・総合的に行っていくので、相乗効果も高く、不眠症にとって理想的なアプローチが可能な治療法なのです。

そしてこれまで数多くの不眠症の患者さんと向き合ってきた当院にご相談いただければ幸いです。

このサイトでは、不眠症に関する一般的な原因や考え方に加えて、当院が考える原因や根本的な改善法などについて解説していきます。

ぜひ最後まで読み進めていただき、改善のためにお役立ていただければ幸いです。