変形性膝関節症

変形性膝関節症は、加齢・肥満・外傷などで膝の軟骨がすり減り、関節の形が変化することで痛みや機能障害を引き起こす病気です。膝の骨と骨の間にあるクッションの役割を果たす軟骨が徐々に摩耗し、膝の動きが悪くなったり痛みが生じたりします。

厚生労働省の国民生活基礎調査（2019年）によると、変形性膝関節症を含む関節疾患の患者数は約1,700万人と推定されています。特に50歳以上の女性に多く見られ、高齢者の約80%が何らかの膝の症状を抱えているとされています。

初期の段階では、立ち上がりや歩き始めに痛みを出し少し休むとまた痛みはおさまります。その事から最初は問題視しない方も多いのですが、症状が悪化すると正座ができす階段の昇り降りや歩行も困難になり、杖を使い始める方も増えてきます。

処置としては、関節内にヒアルロン酸注射をしたり運動療法として筋肉のトレーニングが効果的とされています。あまりに変形が強いと人工関節に変える手術をする事もあります。

しかし多くの場合は痛みに耐えながら生活している方が多く、筋肉をつける運動がしたい方もや体重を減らしたい方も、そもそも膝の痛みが強くて運動ができないという悩みを抱えています。そして手術をしたくないと考えている方がほとんどです。

変形性膝関節症を放置すると、痛みが悪化し日常生活に支障をきたす可能性があります。歩行が困難になり、外出を控えるようになることで筋力が低下し、さらに症状が悪化する悪循環に陥ります。最悪の場合、寝たきりになる可能性もあり、QOLの著しい低下を招く恐れがあります。

変形性膝関節症の悩みを抱えている方へ、これから当院の考えや施術方針をお伝えしてきます。お困りの方は是非お読みください。

【変形性膝関節症の主な原因】

【病院での一般的な対処法】

【対処法のデメリット】

【よくある質問とその回答】

Q1.変形性膝関節症は自然に治りますか？
A1.残念ながら、完全に自然治癒することはありません。しかし、適切な治療や生活習慣の改善により、症状を軽減し進行を遅らせることは可能です。早期発見・早期治療が重要です。

Q２.変形性膝関節症の人がやってはいけないことは？
A2.過度の負荷をかける動作は避けるべきです。具体的には、長時間の正座、重い物の持ち上げ、ジャンプや急な方向転換を伴う激しいスポーツなどです。また、肥満は症状を悪化させるため、適切な体重管理も重要です。

Q3.膝の痛みは必ず変形性膝関節症が原因ですか？
A3.必ずしもそうではありません。膝の痛みには様々な原因があり、靭帯損傷、半月板損傷、関節リウマチなども考えられます。正確な診断のためには、整形外科での詳細な検査が必要です。

Q4.若い人でも変形性膝関節症になることはありますか？
A5.はい、可能性はあります。スポーツ障害や外傷、肥満、遺伝的要因などにより、若い方でも発症することがあります。特にスポーツ選手や重労働に従事する方は注意が必要です。

Q5.変形性膝関節症と診断されたら必ず手術が必要ですか？
A5.いいえ、必ずしも手術が必要というわけではありません。多くの場合、保存療法（薬物療法、運動療法、生活指導など）で症状改善が見込めます。手術は保存療法で効果が得られない重症例に検討されます。

Q6.運動は膝に悪影響を与えますか？
A6.適切な運動は膝の筋力強化や関節の柔軟性維持に重要です。ただし、過度な負荷をかける運動は避けるべきです。水中歩行やストレッチ、軽いウォーキングなどの低負荷の運動がおすすめです。

Q7.変形性膝関節症の進行を遅らせることはできますか？
A7.はい、可能です。適切な運動、体重管理、生活習慣の改善により進行を遅らせることができます。また、定期的な通院や早期治療も重要です。進行度合いに応じた適切な治療を継続することが大切です。

Q8.食事療法は効果がありますか？
A8.はい、効果があります。抗炎症作用のある食品（魚油、オメガ3脂肪酸）の摂取や、ビタミンC・Eを含む食品は軟骨の健康維持に役立ちます。また、適切な体重管理のためのバランスの良い食事も重要です。

Q9.温泉や入浴は症状改善に効果がありますか？
A9.温熱効果により血行が促進され、筋肉の緊張がほぐれるため、一時的な痛みの緩和や関節の柔軟性向上に効果があります。ただし、熱すぎる湯は炎症を悪化させる可能性があるので注意が必要です。

Q10.鍼灸やマッサージは効果がありますか？
A10.鍼灸やマッサージは、血行促進や筋肉の緊張緩和、痛みの軽減に効果があると言われています。ただし、個人差があるため、効果は人によって異なります。信頼できる施術者を選ぶことが大切です。

鍼灸や整体は、自律神経や体のゆがみを整え、全身のバランスを取り、痛みや心身の緊張、無意識のストレスを和らげるのに適しています。

薬ばかりに頼りたくない方や、病院以外の改善法を知りたい方は、ぜひお試しください。

病院では、多くの変形性膝関節症が鎮痛剤や注射を処方されて経過観察になってしまうため、根本的な改善は見込めず諦めて放ったらかしになってしまうケースが多いのですが、軽度であれば根本改善は十分可能ですし、重度の場合でも症状の改善・軽減は可能性があるので、諦めないで整体の治療も選択の一つに入れていただければと思います。

さらに、当院の行う変形性膝関節症の治療は、多くの病院のように症状に焦点を合わせての治療は行わず、根本的な改善に向けて身体を整えていきます。

そもそもの原因である体のゆがみを整え、自律神経など神経系の機能を向上させます。また再発しないための姿勢指導から、自律神経を正常に働かせるためのセルフケア指導や運動指導など、多角的・総合的に行っていくので、相乗効果も高く、変形性膝関節症にとって理想的なアプローチが可能な治療法なのです。

そしてこれまで数多くの変形性膝関節症の患者さんと向き合ってきた当院にご相談いただければ幸いです。

このサイトでは、変形性膝関節症に関する一般的な原因や考え方に加えて、当院が考える原因や根本的な改善法などについて解説していきます。

ぜひ最後まで読み進めていただき、改善のためにお役立ていただければ幸いです。