魚の目

魚の目は、足の裏や指などにできる硬い角質の塊で、中心に芯のような部分があるのが特徴です。この芯が皮膚の奥にくさび状に入り込むため、歩いたり押したりすると強い痛みを感じます。医学的には「鶏眼（けいがん）」と呼ばれています。

呼称からもわかるように、魚や鶏の目のように、丸く固い中央に、芯があるのがタコ（胼胝・べんち）との違いです。

魚の目の正確な患者数を示す公的な統計はありませんが、成人の足のトラブルの中でも頻度が高い症状です。特に高齢者や立ち仕事・歩行が多い人に多くみられ、男女問わず発症します。

比較的広い面に、継続的に体重が載ったり負荷がかかることで、それに耐えるために皮膚が厚く硬くなったのがタコですが、魚の目はタコよりも狭い「点」に負荷がかかって発症します。

中央にできた芯は、身体の内側に向かって硬い部分が進行していきますので、やがて神経にまで達すると、そこに負荷がかかる度に痛みを感じるようになってしまいます。

そのため裸足や締め付けの少ない靴なら大丈夫でも、ハイヒールやパンプス、革靴など、靴と魚の目の当たりが強い靴は痛くて履けなくなってきます。

皮膚の表面の硬い部分を削って薄くしても、魚の目の芯は身体の奥に向かって進んでいるため、根本解決にはならず、ほどなくして同じように皮膚も硬くなってしまいます。

放置すると、芯がさらに深く皮膚の奥に食い込み、痛みが増して歩行困難になることもあります。最悪の場合、痛みで日常生活が大きく制限され、外出や趣味が楽しめなくなります。また、自分で削ったりすると感染症を引き起こすリスクもあります。

では、削らず再発もさせない根本改善とは、どんなことなのでしょうか。

それは、足の一点に体重がかかる「立ち方」「歩き方」を変えることです。

長年の身体の使い方のクセであり、積み重ねた習慣を変えるのは容易ではありません。

しかし、足の細かい関節の可動域を回復して、筋肉がバランスよく働けるように調整することで、意志の力だけで習慣を変えるよりは圧倒的に楽に「立ち方」「歩き方」を変えることは可能です。

そのアプローチを最も得意とするのが、整体、鍼灸などの代替療法です。

魚の目は、足の裏や指などにできる硬い角質の塊です。主な仕組みは以下の通りです。

足に合わない靴や歩き方のクセなどで、皮膚の特定部分に繰り返し圧迫や摩擦が加わると、皮膚の一番外側にある角質層が防御反応として厚く硬くなります。

魚の目の場合、この角質の増殖が皮膚の表面方向ではなく、皮膚の内側（真皮層）に向かって円すい状（くさび形）に深く食い込んでいきます。

この「芯」と呼ばれる硬い角質の塊が、皮膚の深い部分にある神経を圧迫するようになると、歩いたり押したりしたときに強い痛みを感じるようになります。

芯が神経のある真皮層まで到達すると、歩行や圧迫時に神経が刺激され、鋭い痛みが出ます。芯が小さいうちは痛みはほとんどありませんが、進行して芯が深くなるにつれて痛みが強くなります。

特に皮膚のすぐ下に骨がある部分（足裏や指の関節付近）では、芯が骨と皮膚の間で圧迫されやすく、痛みが強くなります。

魚の目が痛むのは、繰り返しの圧迫や摩擦によってできた硬い角質の芯が、皮膚の深部に食い込み、神経を圧迫するためです。芯が深くなるほど痛みが強くなり、歩行や日常生活に支障をきたすことがあります。

以下の状況下では、魚の目ができやすくなります。

※魚の目は、芯を除去しても足の形や歩き方など根本原因が残っていると繰り返し発症しやすい疾患です。再発予防には、日常生活での工夫や専門家の指導が重要となります。

Q1.魚の目は自然に治りますか？
自然に治ることはほとんどありません。芯が残ると再発しやすいため、適切なケアや治療が必要です。

Q2.魚の目の人がやってはいけないことは？
自分で無理に削ったり、芯を抜こうとするのは感染や悪化の原因となるため避けてください。

Q3.魚の目とタコの違いは？
魚の目は中心に芯があり、押すと強い痛みがあります。タコは盛り上がるだけで芯や痛みはありません。

Q4.魚の目は必ず痛みを伴いますか？
初期は痛みがないこともありますが、芯が深くなると強い痛みを感じるようになります。

Q5.魚の目は完治しますか？
芯をしっかり除去し、原因を解消できれば完治しますが、再発しやすいので予防も大切です。

Q6.どの診療科に行けばいいの？
皮膚科が基本ですが、足の変形がある場合は整形外科も選択肢です。

Q7.手術をしなくても治る方法はある？
初期なら市販薬や専門家による除去で改善が期待できます。重症例は医療機関での処置が必要です。

Q8.インソールやサポーターは本当に効果がある？
足に合ったものを使えば再発予防や痛み軽減に役立ちますが、個人差があります。

Q9.何が原因で魚の目ができるの？
足への慢性的な圧迫や刺激、合わない靴、歩き方のクセなどが主な原因です。

Q10.再発を防ぐにはどうしたらいい？
原因となる靴や歩き方を見直し、足のケアや保護を心がけることが大切です。

鍼灸や整体は、自律神経や体のゆがみを整え、全身のバランスを取り、痛みや心身の緊張、無意識のストレスを和らげるのに適しています。

薬ばかりに頼りたくない方や、病院以外の改善法を知りたい方は、ぜひお試しください。

病院では、多くの魚の目が薬を処方されて経過観察になってしまうため、根本的な改善は見込めず諦めて放ったらかしになってしまうケースが多いのですが、軽度であれば根本改善は十分可能ですし、重度の場合でも症状の改善・軽減は可能性があるので、諦めないで整体の治療も選択の一つに入れていただければと思います。

さらに、当院の行う魚の目の治療は、多くの病院のように症状に焦点を合わせての治療は行わず、根本的な改善に向けて身体を整えていきます。
そもそもの原因である体のゆがみを整え、自律神経など神経系の機能を向上させます。また再発しないための姿勢指導から、自律神経を正常に働かせるためのセルフケア指導など、多角的・総合的に行っていくので、相乗効果も高く、魚の目にとって理想的なアプローチが可能な治療法なのです。

そしてこれまで数多くの魚の目の患者さんと向き合ってきた当院にご相談いただければ幸いです。

このサイトでは、魚の目に関する一般的な原因や考え方に加えて、当院が考える原因や根本的な改善法などについて解説していきます。

ぜひ最後まで読み進めていただき、改善のためにお役立ていただければ幸いです。