デュピュイトラン拘縮（指のこわばり）

デュピュイトラン拘縮とは手のひらから指にかけてしこりができ、病気の進行に伴って皮膚がひきつれて、徐々に指が伸ばしにくくなる病気です。

手のひらの皮膚の下には手掌腱膜という薄い線維性の膜があります。手掌腱膜が肥厚、線維化し、収縮することによって指がしだいに曲がってくる病気です。50代以降の男性に多く、薬指、小指に好発します。手のひらに数珠状の固いしこりを触れます。通常痛みはありません。指が曲がってきて伸ばせなくなるので、拍手が出来ない、手袋をはめにくい、洗顔時に鼻や目を突いてしまう、などの症状があらわれます。原因は不明なようですが糖尿病の患者さんはデュピュイトラン拘縮になりやすい傾向があります。

病院でデュピュイトラン拘縮と言われて気になりますよね。これからどうしたらいいのか不安に思われていると思います。これから先、薬に頼らない生活を送りたい方、どういう食生活をしたら進行が抑えられるかを知りたい方は、このサイトを読んで参考にして頂ければという思いで立ち上げました。参考にしていただければ幸いです。

『手掌腱膜』は手のひらを覆う膜状の組織で、ものを掴んだりする時に大切な働きをしています。

何らかの原因によって手掌腱膜が損傷し、その状態が続くと、損傷を拡げないように手掌腱膜は硬く動かなくなってきます。この結果、指が伸ばせなくなった症状を「デュピュイトラン拘縮」と言います。

現代医療ではデュピュイトラン拘縮は手掌腱膜の損傷と考えていますが、なぜ手掌腱膜が損傷するのかまでは分かっていません。

病院では治療として注射や手術を行いますが、原因が明らかでないので、あくまでも今出ている症状への対処であって、根本的な解決策ではありません。

そのため病院で治療を受けたり、手術をしても再発したり、また新たな症状が発生することもあります。

当院では、
手掌腱膜は指の間違った使い方や使い過ぎ、大きな力がかかることで損傷すると考えています。

しかし、デュピュイトラン拘縮に悩まれている方の中には、特に指を使いすぎた記憶もなく日常生活を送る中で発症する例もあります。

これは日常生活において、気付かないほどの些細なことの積み重ねにより、徐々に知らず知らずのうちに手掌腱膜が損傷していっていると考えられます。

そしてこれには筋肉や骨格のゆがみが影響していることが多いです。

ヒトのからだは骨も筋肉も血管も内臓もほぼ全ての器官は、使っていくと自然と捻れて歪んでいきます。

そのねじれは、適度な運動をしたり、お風呂に入ってリラックスしたり、睡眠時に寝返りすることなどある程度緩和されますが、

仕事などで偏った同一姿勢・同一の動きを日常的に繰り返す人はなかなかねじれや歪みが取れにくくなり、ゆがみが定着していきます。

その結果、デュピュイトラン拘縮を発症するのです。

デュピュイトラン拘縮は手指、手首、肘、肩関節、肩甲骨などの使い方に悪いクセがつくことによって、関節の動きや筋肉が硬くなり、手指も硬くなり、血流や神経伝達が悪くなったり、酸欠状態になることによって指の関節に滞りが起こります。

そのような状態を改善するには、身体の使い方を正しくすることはもちろんなのですが、極端にゆがんだままでは体を正しく使うことは難しいのです。まずは、偏ったゆがみを整えることが必要です。

骨格や筋肉など体のゆがみを整え、神経伝達や血流を改善するのは鍼灸や整体治療において得意分野です。
肩関節や肩甲骨、肘、手首、手指のねじれやゆがみを矯正し、全身の筋肉のバランスや連動を適度にし、安定したしなやかな姿勢へと導きます。

さらに、当院の行うデュピュイトラン拘縮の治療は、多くの整体院や接骨院で行われているようなテーピング療法や電気療法は行わず、まずそもそもの原因である手指や肩関節、肘などを始め、全身のねじれを矯正します。

その後再発しないための姿勢指導から、手指、肩関節や肘を機能的に動かせるようになるためのセルフケア指導など、多角的・総合的に行っていくので、相乗効果も高く、デュピュイトラン拘縮にとって理想的なアプローチが可能な治療法なのです。

病院では、多くのデュピュイトラン拘縮が鎮痛剤処方などの経過観察になってしまうため、根本的な改善は見込めず諦めて放ったらかしになってしまうケースが多いのですが、軽度であれば根本改善は十分可能ですし、重度の場合でも痛みの改善・軽減は可能性があるので、諦めないで整体の治療も選択の一つに入れていただければと思います。

そしてこれまで数多くのデュピュイトラン拘縮の患者さんと向き合ってきた当院にご相談いただければ幸いです。