便秘

便秘とは、排便がスムーズに行えない状態を指します。
長期間悩んでいる方の中には、「排便の頻度や量が少ない便秘」と「排便はできても残便感がある便秘」の2種類があることをご存知かもしれません。

例えば、毎日排便があっても便が硬く力んでもすっきりしない場合は、便秘に該当します。男性の場合、恥ずかしさから便秘を隠すこともありますが、放置すると腸に穴が空いたり、大腸癌など深刻な疾患につながる可能性があるため、早期の対策が重要です。

一方で、便秘は排便の頻度が減少し、便が硬くなることで排出が困難になる状態とも定義されます。

一般的には3日以上排便がない場合や、不快感を伴う場合に該当します。

日本では成人女性の約20%、男性の約10%が慢性的な便秘に悩んでおり、推定患者数は800万人以上とされています。

便秘を放置すると腹部膨満感や痛みが悪化し、消化不良や食欲低下、美容面への影響など生活全般に支障をきたします。また、腸閉塞や大腸癌といった重大な疾患リスクも高まるため、早めの対応が求められます。

便秘にはさまざまな原因がありますが、以下の要因が代表的です。

まず、食生活の乱れが挙げられます。食物繊維が不足したり、水分を十分に摂らなかったりすると、腸内で便が硬くなり排出しづらくなります。また、運動不足も便秘の原因となります。体を動かさないと腸の蠕動運動（便を押し出す動き）が低下し、排便が滞りやすくなります。

次に、ストレスも重要な要因です。ストレスによって自律神経が乱れると、腸の働きが鈍くなり便秘を引き起こします。さらに、加齢による筋力低下やホルモンバランスの変化も腸の機能に影響を及ぼします。

また、一部の薬には副作用として腸の動きを抑制するものがあり、これを薬剤性便秘と呼びます。そして、腸内環境の悪化も見逃せません。善玉菌が減少すると腸内フローラが乱れ、排便障害につながることがあります。

これらの原因は複雑に絡み合うこともあるため、生活習慣を見直しながら改善に努めることが大切です。

病院で行われる便秘の対処法にはいくつかの方法があります。それぞれの特徴とデメリットを以下にわかりやすくまとめました。

これらの方法は患者の状態に応じて選択されますが、それぞれに利点と課題があります。便秘解消には根本的な原因に合わせた治療と生活習慣の改善が重要です。

鍼灸や整体は、自律神経や体のゆがみを整え、神経伝達や血流を改善し、全身のバランスを取り、痛みや心身の緊張、無意識のストレスを和らげるのに適しています。

また心のバランスを取りやすくするには、体のバランスを整えることが不可欠です。

薬ばかりに頼りたくない方や、病院以外の改善法を知りたい方は、ぜひお試しください。

病院では、便秘の方のほとんどが薬を処方されて経過観察になってしまうため、根本的な改善は見込めず諦めて放ったらかしになってしまうケースが多いのですが、軽度であれば根本改善は十分可能ですし、重度の場合でも症状の改善・軽減は可能性があるので、諦めないで整体の治療も選択の一つに入れていただければと思います。

さらに、当院の行う便秘の治療は、多くの病院のように症状に焦点を合わせての治療は行わず、根本的な改善に向けて身体を整えていきます。
そもそもの原因である自律神経や姿勢、無意識の緊張を整え、再発しないための心構えから、自律神経を正常に働かせるためのセルフケア指導など、多角的・総合的に行っていくので、相乗効果も高く、便秘の方にとって理想的なアプローチが可能な治療法なのです。

そしてこれまで数多くの便秘でお悩みの患者さんと向き合ってきた当院にご相談いただければ幸いです。

このサイトでは、便秘に関する一般的な原因や考え方に加えて、当院が考える原因や根本的な改善法などについて解説していきます。

ぜひ最後まで読み進めていただき、改善のためにお役立ていただければ幸いです。