胃下垂

胃下垂は、一般的に、細い女性に多く、胃が正常な位置よりも垂れ下がった状態です。人によっては骨盤の位置まで下がる事もあり、お腹が出ているように見えることもあります。

症状としては、心窩部（みぞおち）の痛み。膨満感。食欲不振。便秘。胃酸の逆流など食後にお腹の張りや吐き気なども引き起こします。また、お腹の手術、出産のくり返し、甲状腺機能亢進症や脳下垂体不全などホルモンの病気により起こることもあります。

特有の症状はないものの、さまざまな症状を発症する一方で、無症状の場合もある為病院では病気として扱われない事もあります。

以下の症状が一つでも当てはまる場合、胃下垂の可能性があります。

この他にも食欲不振や吐き気、げっぷなどが多い場合も胃下垂の可能性があります。

以前は、姿勢が悪く、猫背になることで内臓が下がり、胃下垂を引き起こしてしまうケースが多いと言われていましたが、最近の研究では、悪い姿勢で胃が下垂して起こる症状というよりは、食事の取り方や睡眠不足、ストレスなどが原因の自律神経の乱れによる症状であることがわかってきました。

【姿勢】

胃下垂は姿勢の悪さから起こることが多いです。

一般的に猫背の人は体が前かがみになってしまうため、上半身の重みにより胃が上部から圧迫を受け、胃が下の方に下がり胃下垂になります。

いまはスマホの利用に伴い、猫背になる人が増えています。
スマホを見るとつい頭が下がり、それによって肩も内側に入って姿勢が悪くなることも多いでしょう。

胃下垂を防ぐためにも常に良い姿勢を心がけ、スマホを見る際も背筋を伸ばすことを意識しましょう。

【食事】

胃下垂を引き起こす原因は、食事の取り方に問題があることも多いです。

以下のような食事の取り方をしている人は、胃下垂を引き起こすリスクが高いです。

・暴飲暴食をすることが多い
・食事中、かむ回数が少ない
・刺激物・甘いもの・脂っこいものが好き

こうした食事内容は、胃の消化に負担をかけることから、胃下垂を引き起こす原因になります。

普段から腹八分目を心がけ、時間をかけてゆっくり噛む食事方法に変えることで、胃下垂を防ぐことができます。

【トレーニング】

胃下垂はお腹にあるインナーマッスルを鍛えることで改善に期待できます。

インナーマッスルは、わき腹を中心にお腹を引き締めている腹横筋を中心とした筋肉です。

この腹横筋が鍛えられていないと、お腹を引き締めることができず、内臓が下がり胃下垂を起こす原因となります。

インナーマッスルを鍛えるトレーニングはさまざまありますが、代表的なものがプランクです。

寝る前にさっと行うこともできるので、ぜひ以下のトレーニングを毎日続けて行きましょう。

プランクはインナーマッスルを鍛えるだけでなく、体全体を引き締めてくれる効果もあります。

はじめから30秒キープをするのは難しいので、膝を床について同様のポーズをとり、おへそを覗き込むようなやり方から実践していきましょう。

鍼灸や整体は、自律神経や体のゆがみを整え、神経伝達や血流を改善し、全身のバランスを取り、痛みや心身の緊張、無意識のストレスを和らげるのに適しています。

薬ばかりに頼りたくない方や、病院以外の改善法を知りたい方は、ぜひお試しください。

病院では、多くの胃下垂が胃の症状の薬を処方されて経過観察になってしまうため、根本的な改善は見込めず諦めて放ったらかしになってしまうケースが多いのですが、
軽度であれば根本改善は十分可能ですし、重度の場合でも症状の改善・軽減は可能性があるので、諦めないで整体の治療も選択の一つに入れていただければと思います。

さらに、当院の行う胃下垂の治療は、多くの病院のように症状に焦点を合わせての治療は行わず、根本的な改善に向けて身体を整えていきます。
そもそもの原因である姿勢や自律神経を整え、再発しないための姿勢指導から、自律神経を正常に働かせるためのセルフケア指導など、多角的・総合的に行っていくので、相乗効果も高く、胃下垂の方にとって理想的なアプローチが可能な治療法なのです。

そしてこれまで数多くの胃下垂の患者さんと向き合ってきた当院にご相談いただければ幸いです。

このサイトでは、胃下垂に関する一般的な原因や考え方に加えて、当院が考える原因や根本的な改善法などについて解説していきます。

ぜひ最後まで読み進めていただき、改善のためにお役立ていただければ幸いです。