副腎疲労症候群

副腎疲労症候群とは、精神的ストレスや肉体的ストレスにより副腎から分泌されるコルチゾールというホルモンの分泌が乱れることです。

コルチゾールは血圧と血糖値を上げる働きを行うため、その分泌が低下すると低血圧、低血糖状態を起こし、それに伴った症状を引き起こします。

症状は様々ですが、疲れや無気力、鬱っぽさ、朝起きれない、性欲の低下、生理不順、風邪が治りにくい、イライラ感の他にも、アレルギー症状が悪化したり、立ちくらみやＰＭＳ（月経前症候群）が悪化、甘いものがやめられないなどの症状を引き起こします。

これだけ多岐にわたる症状を引き起こすにもかかわらず、日本で診断されることは珍しく、多くは自律神経失調症やうつ病と診断されて精神安定剤などの薬物を投与される方が大半です。

実際に当院に来られている方もかなりの人が一度は心療内科を経験していますが、原因が違うため抗不安薬などの薬で改善されるというものでもないようです。

また副腎疲労症候群を放置すると、最初は「寝つきが悪い」「疲れやすい」といった軽い症状から始まり、徐々に症状が重くなっていきます。進行すると以下のような状態になることがあります。

重症化を防ぐためには、早めの対処が重要です。

このサイトでは副腎疲労症候群のメカニズムや正しい情報、その対処方法なども説明させていただいており、副腎疲労症候群の原因を正しく理解し、きちんと対処していくことで、あなたの悩みや不安も根本的に解決されるようにお伝えしています。

副腎疲労症候群の治療は、主に以下のような多角的なアプローチが取られます。

【生活習慣の改善】
ストレスコントロール、十分な休養、睡眠の質向上、適度な運動などが推奨されます。

デメリット：生活リズムや仕事・家庭の事情によっては継続が難しく、かえってストレスになる場合があります。また過度な運動は逆に疲労や体調悪化の原因となることがあり、調整が必要です。

【食事療法】
グルテンフリー（小麦製品の制限）、カゼインフリー（乳製品の制限）、精製糖やカフェインの摂取制限、加工食品の減量などが行われます。

デメリット：グルテンフリーやカゼインフリーなどの厳しい食事制限は、食事の楽しみを減らし、ストレスの原因になることがあります。また極端な糖質制限や急なカフェイン断ちは体調悪化を招くことがあり、特に重症時には高度な食事制限が難しい場合もあります。

食事制限を完璧にこなそうとすると負担が大きく、無理のない範囲で行うことが勧められています。

【腸内環境の改善】
腸内環境を整えることで免疫機能や栄養吸収をサポートします。

デメリット：食事制限やサプリメントで腸内環境を整えるアプローチは、継続が難しかったり、個人差によって効果が出にくい場合があります。

【栄養療法・サプリメント】
ビタミンB群、ビタミンC、亜鉛、マグネシウムなどの栄養素や、必要に応じてサプリメントやハーブ（アシュワガンダ、シベリア人参など）が使われることもあります。

デメリット：サプリメントやハーブの過剰摂取は副作用や体調不良を招くことがあります。また自己判断でサプリメントを選ぶと、栄養バランスが崩れたり、効果が得られないこともあります。

【カウンセリングや心理的サポート】
ストレスの棚卸しや、必要に応じてカウンセリングも行われます。

デメリット：カウンセリングの効果には個人差があり、すぐに効果が実感できないこともあり、費用や時間の確保が難しい場合もあります。

【重症の場合】
状態によってはホルモン補充療法や、より専門的な治療が必要になることもあります。

デメリット：ホルモン補充療法は副作用や依存のリスクがあり、医師の厳重な管理が必要です。
専門医療機関の受診が必要ですが、一般の内科では対応が難しいことが多く、適切な医療機関を探す手間がかかる場合があります。

それぞれの治療法にはメリットもありますが、デメリットや注意点もあるため、ご自身の体調や生活状況に合わせて無理なく取り組むことが大切です。

鍼灸や整体は、自律神経や体のゆがみを整え、全身のバランスを取り、痛みや心身の緊張、無意識のストレスを和らげるのに適しています。

薬ばかりに頼りたくない方や、病院以外の改善法を知りたい方は、ぜひお試しください。

病院では、ほとんどの副腎疲労症候群が薬を処方されて、経過観察になってしまうため、根本的な改善は見込めず諦めて放ったらかしになってしまうケースが多いのですが、根本改善は十分可能ですし、重度の場合でも時間はかかりますが、改善の可能性があるので、諦めないで整体の治療も選択の一つに入れていただければと思います。

さらに、当院の行う副腎疲労症候群の治療は、多くの病院のように症状に焦点を合わせての治療は行わず、根本的な改善に向けて身体を整えていきます。

そもそもの原因である神経伝達機能の低下やゆがみを整え、自律神経など神経系の機能を向上させます。また状態をさらに向上させるための姿勢指導から、自律神経を正常に働かせるためのセルフケア指導など、多角的・総合的に行っていくので、相乗効果も高く、副腎疲労症候群でお悩みの方にとって理想的なアプローチが可能な治療法なのです。

そしてこれまで数多くの副腎疲労症候群の患者さんと向き合ってきた当院にご相談いただければ幸いです。

このページでは、副腎疲労症候群に関する一般的な原因や考え方に加えて、当院が考える原因や根本的な改善法などについて解説していきます。

ぜひ最後まで読み進めていただき、改善のためにお役立ていただければ幸いです。