吃音障害（どもり）

　吃音は、発達性吃音と獲得性吃音に分類されます。

　吃音の9割は発達性吃音です。発達性吃音の特徴として、以下のようなことが知られています。

以下のような要因がお互いに影響し合って発症します。

　以下の項目では、吃音を「発達性吃音」のこととして話を進めます。

発達性吃音はの多くは、軽い繰り返し（例：あ、あ、あのね）から始まります。
うまく話せる時期もあるのが特徴で、症状に波があります。7～8割くらいの症状が自然に治ると言われています。

残りの2～3割は徐々に症状が固定化して、楽に話せる時期が減ってきます。
さらに症状が進むと、話そうとしても最初のことばが出なくなることが多いです。

話して吃音が出た時に、笑われたり、「ゆっくり話してごらん」と注意されたり、自分でも身体の不具合を感じたりすると、「話す（話して吃音が出る）」という行為と、笑われたり注意されたりした時の不快感が結びついて、話すことや吃音が出ることそのものに嫌悪感や不安を感じるようになります（古典的条件付け）。

何か工夫をしたこと（例：身体を動かして勢いをつける、ことばの最初に「あのー」をつける）でたまたまことばが出たという経験をすると、ことばが出にくいときは常にその方法を使うようになることがあります（道具的学習）。

このように、単に「ことばを繰り返す、ことばが出ない」という症状以外の特徴（二次的行動）が見られるようになります。

また大人の場合には、ほとんどが会議やプレゼンなど、大勢の前で話しをする時に、極度に緊張して、吃音が発生します。

そしてその中のほとんどの人が、家庭や親しい友人など少人数で話すときには、問題なく話せるのです。

「うまく話さないといけない」「ちゃんと伝えられるだろうか？」と考えてしまい、極度に緊張して、喉に物が挟まったようになり、スムーズに発語できなくなるのです。

子どもは最初、軽く繰り返すくらいであれば、全く自分の症状に気づかないことが多いです。しかし、頻繁に繰り返したり、ことばが出ないことを経験すると、そのこと自体にびっくりしたり、うまく話せないことを不満に感じたりします。

それでも、幼い頃は、その感情もその場限りの一時的なものです。それが成長とともに吃音が固定化し、うまく話せないことが多くなってくると、周囲の人から指摘される場面も多くなります。

そうなると、子どもは自分のことばの出づらさをはっきりと意識するようになります。

その結果、話す前に不安を感じるようになったり、吃音が出ることを恥ずかしく思ったりします。また、話す場面に恐怖を感じるようにもなります。このような心理は、成長の過程で「うまく話せない」という経験が増えれば増えるほど強くなります。

当院では、心身の過度の緊張を軽減し、流ちょうな発語に必要な神経回路の強化、また適度に「脱力」するための姿勢づくりとトレーニングを提供します。その他に前述の古典的条件づけや道具的学習をリセットし、リラックスできる条件付けに直すためのセッションを行っています。

当院では、上記の通り、心の問題だと思われる場合においても、まず必ず体を整え、ケアをします。
全身の筋緊張のバランスを整え、自律神経の働きや神経電達をスムーズにし、呼吸を整えていきます。

これらを行うだけで、大幅に改善することもよくあります。

鍼灸や整体は、自律神経や体のゆがみを整え、神経伝達や血流を改善し、全身のバランスを取り、痛みや心身の緊張、無意識のストレスを和らげるのに適しています。また心のバランスを取りやすくするには、体のバランスを整えることが不可欠です。

薬ばかりに頼りたくない方や、病院以外の改善法を知りたい方は、ぜひお試しください。

病院では、多くの吃音障害が安定剤などの薬を処方されて経過観察になってしまうため、根本的な改善は見込めず諦めて放ったらかしになってしまうケースが多く、カウンセリングも時間ばかり費やして、それほどの効果が見込めないことも少なくないようです。

当院独自の心理療法も取り入れた整体では、軽度であれば根本改善は十分可能ですし、重度の場合でも症状の改善・軽減は可能性があるので、諦めないで整体の治療も選択の一つに入れていただければと思います。

さらに、当院の行う吃音障害の治療は、多くの病院のように症状だけに焦点を合わせての治療は行わず、根本的な改善に向けて心身を整えていきます。
そもそもの原因である自律神経や姿勢、無意識の緊張を整え、再発しないための心構えから、自律神経を正常に働かせるためのセルフケア指導など、多角的・総合的に行っていくので、相乗効果も高く、吃音障害の方にとって理想的なアプローチが可能な治療法なのです。

そしてこれまで数多くの吃音障害の患者さんと向き合ってきた当院にご相談いただければ幸いです。

このサイトでは、吃音障害に関する一般的な原因や考え方に加えて、当院が考える原因や根本的な改善法などについて解説していきます。

ぜひ最後まで読み進めていただき、改善のためにお役立ていただければ幸いです。