尾てい骨の痛み

当院では開院以来、尾てい骨の痛みで悩まされている方をたくさん診てきました。

背骨の一番下端にある骨を尾骨と言い、一般的には尾てい骨と呼ばれています。

この尾骨が何かしらの原因により痛んでしまうものや、その周辺で起きている痛みを尾骨の痛みと感じているものもあります。多いのは、ぶつかったり転んだり、尻もちとついたときなどに打撲や骨折などの状態になり痛むケースです。

打撲は皮膚や筋肉に損傷がおきて尾骨周辺に痛みが出ます。

通常は自然に治っていきますが、いつまでも治らないとなると尾骨そのものが骨折していることも考えられます。また、ぶつけた衝撃で尾骨が変位して（ずれて）しまうケースもあります。

これは座り方が悪かったり、妊娠によってお腹が大きくなったことによって起きることもあるので要注意です。

他にも椎間板ヘルニアや腫瘍など、神経が障害される状態を起こすと、尾骨周辺に痛みを引き起こすこともあります。

痛みの他に、しびれや歩行障害、排尿・排便障害などが起きてきたらそれらを疑う必要があるでしょう。

このサイトでは、尾てい骨の痛みに関する一般的な原因や考え方に加えて、当院が考える原因や根本的な改善法などについて解説していきます。

是非最後まで読み進めていただき、改善のためにお役立ていただければ幸いです。

尾てい骨は骨盤の後ろの先についている小さな骨ですが、小さいだけに、周りの筋肉や関節の影響を大きく受けやすいのです。

尾てい骨は、３～６個の骨（尾椎）の集合体で、割りと簡単に曲がったり、捻れたりしてしまいます。

それでも運動をしたり、十分な睡眠（寝返り）、ケアなどで、尾てい骨自体を意識しなくても元に戻りますが、尻もちをついたり、スポーツなどによるケガなど、強い衝撃で捻れたり、また長時間にわたる座り姿勢などで、気付かないうちに尾てい骨のゆがんだりすると、痛みや違和感として表れます。

尾てい骨が痛い場合に考えられる原因は、主に以下の4つが考えられます。

上記のように、仕事などの生活習慣が痛みの原因になっている可能性もあるため、正しく対処するためにも原因を詳しく把握しておきましょう。

1つずつ解説していくので、ぜひ参考にしてください。

尾てい骨は、しっぽの名残だと言われています。
ほとんどの哺乳類にはしっぽがあり、ちゃんと役割があります。

人類は二本足で立ちあがるようになってから、しっぽが退化したとする説が有力ですが、いまだはっきりとした理由はわかっていません。

胎児には妊娠2カ月目くらいまではしっぽがあり、その後短くなっていくそうですが、骨として少しでも残っているということは、それなりの役目があると考えられます。

とても短くなった骨だけのしっぽでも、捻れたり、左右に曲がったりすると、歩行時に邪魔になったり、座る時やいろいろな動作のバランスに影響します。

骨格や筋肉など体のゆがみを整え、神経伝達や血流を改善するのは鍼灸や整体治療の得意分野です。

骨盤周囲や股関節のねじれやゆがみを矯正し、全身の筋肉のバランスや連動を適度にし、安定したしなやかな姿勢へと導きます。

さらに、当院の行う尾てい骨の痛みの治療は、多くの整体院や接骨院で行われているテーピング療法や電気療法、コルセットなどは行わず、そもそもの原因である骨盤や股関節のねじれを矯正します。

また再発しないための姿勢指導から、骨盤や股関節を機能的に動かせるようになるためのセルフケア指導などを、多角的・総合的に行っていくので、相乗効果も高く、尾てい骨の痛みにお悩みの方にとって理想的なアプローチが可能な治療法なのです。

病院では、ほとんどの場合、尾てい骨の痛みは何も処置が行えず、経過観察になってしまうため、根本的な改善は見込めず諦めて放ったらかしになってしまうケースが多いのですが、軽度であれば根本改善は十分可能ですし、重度の場合でも痛みや症状の改善・軽減は十分に可能性があるので、諦めないで整体の治療も選択の一つに入れていただければと思います。

そしてこれまで数多くの尾てい骨の痛みにお悩みの患者さんと向き合ってきた当院にご相談いただければ幸いです。